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「1216沖縄・南西諸島への自衛隊配備強化を許さない」抗議行動報告(72名参加)
 
 菅政権は魚釣島近辺での漁船事件を追い風に軍事力を拡大している中国の脅威、そして北朝鮮と韓国との間で起きた軍事衝突による北朝鮮の脅威を大宣伝し、沖縄への陸上自衛隊を4000人増強、南西諸島への自衛隊配備強化を加速させいる。
「来年度の概算請求に宮古島以南への部隊配備の調査費3000万円の計上。陸上自衛隊西部方面総監部(熊本県)の隊員による自衛隊配備にむけての宮古や石垣など南西諸島の現地調査の実施。北澤防衛相の「南西諸島に関しては手薄だったと認めざるを得ない。新たな部隊配置を検討している。できるだけ早く結論を出したい」との発言や、国会での宮古島の下地島空港の自衛隊利用について「国を守る防衛省、自衛隊としては大変魅力あるものだ。実際に活用できるかどうかも検討していきたい」との答弁。防衛省による民主党の外交・安全保障調査会での与那国島への200人の配備を想定しているとの報告。さらに11月29日の民主党の外交・安全保障調査会による、政府が作成する新たな「防衛計画の大綱」にむけて、日本近海での中国海軍の動向を取り上げて、「南西方面の島嶼防衛に即した機動的防衛力の強化」すなわち沖縄への陸自とあわせて空自、海自の増強の提言などだ。また大分県の日出生台演習場で、沖縄・南西諸島の防衛警備計画に基づき、陸自と空自による初めの離島奪回演習が行われる。」(集会ビラより)
 辺野古新基地の日米共同使用の動き、離島・島嶼防衛の下での沖縄の自衛隊基地の飛躍的な強化や、沖縄駐留の自衛隊を含む陸上自衛隊の海兵化の動き、宮古島以西への自衛隊派兵の動きは、まさに沖縄を米軍と一体となって自衛隊の海外派兵の最前線にしようとするものだ。
 与那国島の人々の台湾などとの交流をとおしての島の自立にむけての取組みこそ、地域経済の活性化だけではなく、人間による安全保障の実現への道だ。軍隊配備増強は紛争の激化を招くだけだ。「菅政権は沖縄・南西諸島絵の軍備増強を直ちに改める。」よう、72名の人々が寒風吹き荒むなか、防衛所前に集まり、抗議行動を展開した。
 なお集会に先立ち、防衛省に対して「沖縄自衛隊配備強化するな」の申し入れを行った。対応した松尾・防衛政策局防衛部員と伊波・地方協力 局員は我々の追及に対して「南西諸島への自衛隊配備・強化は中国軍の海軍、空軍など軍事予算の拡大 等、わが国にとって脅威に対する防衛のためである。尖閣諸島周辺の動向や北朝鮮によ る韓国砲撃の発生以前から配置を考えていた。また将来のことも考慮しなければならず、ただちに負担軽減というわけにはいかない。基地を置くこと自体は(沖縄への)負担とはいえず、その負担増大はないよう配慮していく。」と答えた。


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